教育学部独自のプロジェクト

子どもたちも教員も、地域の中で、ともに育つものです

高知大学教育学部には、附属学校や県内・市内の学校、青少年育成協議会などと連携しながら、学生と子どもが交流し、あるいは学生がもっているさまざまな知識や能力などを提供しながら地域の教育活動にたずさわり、その中で教員に必要な資質を身につけていくプロジェクトがいくつかあります。それらのは、正課の授業であったり、準正課的活動であったり、学生が自主的に行っている活動であったりと、さまざまな形態でおこなわれています。

 

正課・準正課プロジェクト

フレンドシップ事業

フレンドシップ事業は、教員養成大学・学部で教職を志す学生に教員としての実践的指導力を育成するために、教育委員会や地域の人々の協力を得ながら、学生が子どもと触れ合う活動をおこなう文部科学省がさだめた事業です。

高知大学教育学部では「課題探究実践セミナー(教育学部)」という授業科目においてこの事業に取り組んでいます。この授業は、学校教育教員養成課程に在籍する学生が1年生時に受講する必修科目です。生涯教育課程からは希望者20名が履修できます。

まず2回の全体オリエンテーションで事業の理解を求めるとともに、活動のための組織をつくります。続いて「子どもと遊ぶ」「敬語を使おう」「救急処置法」「発達障害のある子どもへの対応」という4つの基礎講座で子どもたちとふれあう方法・技術のレベルアップをはかります。学生達はグループごとに、高知市内の小学校または青少年育成協議会と連携して7月に「環境ボランティア活動」をおこない、学校周辺の清掃活動等に一緒に取り組みます。さらに11月には高知大学周辺の青少年育成協議会と連携して「地域・学校ボランティア活動」をおこない、さまざまな企画やゲームをとおして地域の子どもたちと交流を深めます。そして1年間の活動の総括をおこなうシンポジウムを12月に開催し、協力機関の方にも意見や助言をいただきます。活動の成果は学生主体で報告書にまとめます。

⇒ 4年間一貫した実習系ページ

 

フレンドシップ事業 浦戸小学校

 

学校行事支援プロジェクト

学校行事支援プロジェクトは、学生が、高知県中山間地域等の小規模校を対象として学校行事や放課後行事の支援活動をグループによっておこなうことを通して、フレンドシップ事業で養ってきた子どもおよび教職員や地域の人々との教育コミュニケーション力を向上させると同時に、教職に必要な学校行事等体験とその省察をおこない、それらを通して教職の基礎知識を習得することを目的として実施しています。

このプロジェクトの実習校は、仁淀川町立名野川小学校と田野町立田野小学校です。受講生の人数は実習校の学校規模に合わせて調整をおこないます。名野川小学校と田野小学校のいずれかの学校に、それぞれの学校の行事に合わせて年間6回程度通います。名野川小学校の場合は「そばづくり」を中心とし、畑作りから種まき、収穫、そば打ちを含むもみじ祭りに参加し、子どもたちや保護者・地域の方と交流します。田野小学校の場合は「もちづくり」を中心とし、田植えから刈り取り、もちつき大会の行事に参加し、子どもたちや保護者・地域の方々と交流します。いずれの場合も、授業参観や運動会にも参加します。そして、これらの活動をビデオやデジカメで記録し、活動ごとにレポートを書くことで省察し、それらをグループ毎に20分程度のビデオ作品にまとめます。


  • 田野小学校 稲の刈り取り

  • 田野小学校 もちつき

  • 名野川小学校 そば種まき

  • 名野川小学校 そば打ち

 

■学校行事支援プロジェクト(2015年度) ムービー(3分程度のダイジェスト)

田野小学校
別府小学校

 

教育ルネサンス【附属学校園との連携宿泊型研修プログラム】

このプロジェクトは、大学内の宿泊施設を利用して、学生が附属学校園の幼児・児童・生徒や県内公立高等学校の生徒と交流する、異年齢間の宿泊合宿研修です。研修の内容は、食育を中心とした生活指導、基礎技能の習得に基づくスポーツ指導、および個別学習による学習指導です。幼児・児童・生徒と学生の交流を通じて、普段の学校や幼稚園では経験できない活動・学習を体験すると共に、グループワーキングによってコミュニケーション能力の向上を図ることをねらいとしています。

学生にとっては、教育実習以外にも幼児・児童・生徒を直接指導する機会でもあり、また将来教師を志望する中高校生らにとっては、大学での授業を直接体験することができる場でもあります。幼児・児童・生徒は、グループワーキングを中心に学生がおこなう活動に参加したり、各教科の授業を受けたりします。学生は、担任および副担任となって、主に生活指導や学習指導を担当し、スポーツでは基礎運動力の指導を行います。その他、ワークショップや「しゃべり場」等々、学生が主体的かつ創造的に授業作りとグループマネージメントを行います。宿泊合宿研修を通じて、学生は教える内容や授業構成、子どもたちとのコミュニケーションをいかに図るか等について課題を見出し、大学での学習をより豊かにしていきます。

  • 教育ルネサンス1
    教育ルネサンスの様子1
  • 教育ルネサンス2
    教育ルネサンスの様子2
  • 教育ルネサンス3
    教育ルネサンスの様子3
  • 教育ルネサンス4
    教育ルネサンスの様子4

 

学生の自主的活動

 

学援隊

「子どもの学力向上」「学生自身のスキルアップ」の2つを目的とし、チューター(ボランティアの補助教員)活動、活動の記録の記入、ケースカンファレンスの3つの活動を行っています。高知市教育委員会による「学習チューター派遣事業」に参加し、現在9校の小中学校にチューターを派遣しています。キャンパス近隣の小学校等4校へも独自に派遣しています。

活動は、放課後に子どもたちに勉強を教えることを基本に、担任教諭の補助やティーム・ティーチング、丸つけ、部活動で生徒を指導するなど、学校によってさまざまです。活動を行う中で指導に困る場面や自分なりの指導をしてみて新たに気づいたことなどを、各メンバーが「具体的な場面」、「どのような働きかけをしたか」、「子どもの反応と自分自身の気づき」に分けて記録します。活動の記録を記入することで、メンバーがそれぞれに活動を振り返り、自分の中の問題を明確化します。「活動の記録」をもとにして、ケースカンファレンスを月2回大学内で開催し、今後に生かせるような具体的な指導法等について話し合います。また、高知市教育研究所の指導主事の方や現職の先生にお越しいただき、具体的なアドバイスやコメントもいただいています。

 

高知子ども守り隊 ~守るんジャー~

教育学部学校教育教員養成課程の学生により平成17年1月に活動を始めた、学生ボランティア団体です。平成16年に下校中の小学生が狙われる事件が続いたことから、教員を目指す学生達が、子どもたちのために何かできることはないかと考え、子ども達の安全を確保するために始めた活動です。

下校時の児童を危険から守るために、大学の近隣にある「朝倉小学校」「朝倉第二小学校」の児童を対象にし、学校・保護者・地域との連携をとり、犯罪や事故が発生しやすい場所に隊員を配置するとともに、通学路の巡回パトロールを行なっています。合言葉は、「Safe Kochi for Children 安全な高知を子ども達のために」です。

この活動は、ホームページへの掲載などにより反響を呼び、現在は香川、岡山、京都、福岡でも同様のボランティア組織が結成され、情報交換などの交流も積極的に行なわれていますが、それは、「高知子ども守り隊~守るんジャー~」がその原動力となったものです。同団体は、高知大学総合教育センター大学教育創造部門が実施している、S・O・S(Students’ Organization for Self-help and Official Support)に認定されています。

平成18年度には団体として、高知大学より学生表彰を受けました。さらに平成19年11月9日には、高知県公安委員会より日ごろのパトロール活動に対して感謝状が贈られました。

高知子ども守り隊 守るんジャー

「高知子ども守り隊 ~守るんジャー~」のホームページ

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